2/11 コリント人への手紙第一14 章1 6 節「預言は教会を成長させる」 小池 宏明 牧師
先週の箇所で、パウロは神様から与えられる聖霊の賜物の中で、最も優れているものが「愛」であると明言していた。(13:13 13)ここで言う「愛」は、アガペーの愛、すなわち神の愛である。
*愛を執拗に求めよ
14章に入って、最も優れているアガペーの愛、神の愛を求めるように勧めている。「愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物、特に預言することを熱心に求めなさい。」(14:1 1)ここで「追い求める」とは、執拗に追い求めることを意味する。愛の賜物を求め続けることは人生の目標なのだ。もちろん地上において達成できることではないが、それでも生涯を通して追い求めるように勧められている。そして、「預言することを熱心に求める」ことは、異言を求めることと対比して、預言することが教会にとって益となることを意味している。14 章では前半の1 節から19 節までが、一つのまとまりだが、ほとんどが異言と預言の二つの賜物を対比させて語っている。それほど当時のコリント教会では、異言を重視して、他の賜物を軽視する兄弟姉妹たちがいたという非常に深刻な問題を抱えていた。パウロは、教会における異言と預言について、19 節でまとめている。「しかし教会では、異言で一万のことばを語るよりむしろ、ほかの人たちにも教えるために、私の知性で五つのことばを語りたいと思います。」教会形成においては「預言」が語られることがより重要だ、と言っている。
*今日の教会では
このことは、パウロが勧めるように教会としても、ひとり一人のクリスチャンとしても、「預言の賜物」を大切にすることが求められていると言えるだろう。
「預言」とは、「御ことば」のことである。聖書のことばによって教えられ、御ことばに従って行動してみて、誰もが分かる言葉で分かち合い、証しすることが、互いの成長に繋がり、教会の成長に役立つのだ。
私たちの集まりにおいて、二人でも三人でも、その中で、御ことばが語られ、御ことばに基づいて分かち合いがなされていることが、とても大切なことだ、という認識を持つことが必要だ。そのことを心がけて、教会における様々な交わりや集まりが世間話や噂話に流れてしまわないように心がけていきたい。主の御ことばが語られ、分かち合われることを通して、教会の徳が高められ、ますます、神の栄光が顕われていくようにと、祈り求めよう。