9/21 ヨハネの手紙第一4 章13-16 節「内在のキリスト」小池 宏明 牧師

今日の聖書朗読では「私たちが神のうちにとどまり、神も私たちのうちに
とどまっておられる」という言葉が 3 回も繰り返されています。(13、15、
16 節)これは神学用語では「神と人との相互内在」と言います。
*相互内在の根拠:人となったキリストを告白している
15 節「だれでも、イエスが神の御子であると告白するなら、神はその人の
うちにとどまり、その人も神のうちにとどまっています。」肉体を持ってこの
地上に来られたイエスを神の御子、すなわち、救い主であると告白するなら
ば、誰にでも起こる相互内在です。この信仰告白は、誰でも洗礼を受けると
きに明らかにされます。信仰のしるしとして洗礼が授けられるからです。で
すから洗礼を受けたクリスチャンたちは、神が内にとどまり、その人も神の
内にとどまっていることは確かです。
*相互内在の根拠:主にある兄弟姉妹が互いに愛し合っている
16 節「私たちは自分たちに対する神の愛を知り、また信じています。神は
愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神もその人のうちに
とどまっておられます。」「神の愛を知り」とありますが、「知る」ということ
ばは、体験的に知るという意味が含まれています。実際に神様のご愛を味わ
い、体験して知るようになったのです。それはイエス・キリストの十字架に
現わされています。この愛を受け取り、この愛こそ「本当の愛だ」、「力ある
神様の愛だ」と信じて受け入れるなら、その人はすでに神様のものとなり、
神様もその人のものとなってくださるのです。そして、主にある兄弟姉妹が
互いに愛し合っていることが、神と人との相互内在の証拠なのです。
*三位一体の愛の交わりの中に
「神と人との相互内在」とは、神と人との親密な愛の交わりと言えるでし
ょう。三位一体の神(父なる神様、子なるイエス様、聖霊なる神様)が、愛
の交わりにおいて一心同体となっておられる関係の中に、信仰告白した私た
ちも招き入れられ、私たちの内にも三位一体の神が共におられるという交わ
りができたのです。このような親しい愛の交わりを大切にしてくださる神は、
聖書が啓示している私たちの主なる神様以外にいらっしゃいません。この神
に賛美と栄光をささげましょう。