8/10 ヨハネの手紙第一3 章 11-18 節「行いと真実をもって愛しましょう」 小池 宏明 牧師
今日の箇所では、兄弟姉妹が互いに愛し合うことに焦点が当てられています。
互いに愛し合うことを強調するために、この世の特徴である憎み合うことと、教
会の特徴である愛し合うこととが対比されています。
*この世にはカインの憎しみがある
12 節「カインのようになってはいけません。彼は悪い者から出た者で、自分の
兄弟を殺しました。なぜ殺したのでしょうか。自分の行いが悪く、兄弟の行いが
正しかったからです。」カインのアベル殺しは、創世記 4 章初めに出てきます。
二人の兄弟は、それぞれの働きの実の中から神様にささげものをしました。しか
し神様の目にはカインの心が正しくありませんでした。神様はそのことをカイン
に告げました。そうしたら、カインは激しく反発して、正しい動機でささげもの
をした弟アベルを殺害したのです。イエス様を十字架につけた人たちも、イエス
様が悪人だったから死刑にしたのではありません。自分たちが悪く、イエス様が
正しかったからです。妬みや憎しみが大きな罪を引き起こすのです。ですから、
キリスト者もイエス様に従順であるほど、罪深い世間から憎まれるようになので
す。だからこそ、13 節「兄弟たち。世があなたがたを憎んでも、驚いてはいけま
せん。」とヨハネは励まします。
*キリストの愛が教会の愛
続いて、キリスト教会の特徴である互いに愛し合うことについて語っています。
3 章16 節「キリストは私たちのために、ご自分のいのちを捨ててくださいました。
それによって私たちに愛が分かったのです。ですから、私たちも兄弟のために、
いのちを捨てるべきです。」ここで、「愛」というギリシア語は「アガペー」です。
アガペーは「神の愛」のことを指すと言われています。もともと、私たちの心の
中にアガペーの愛はありません。「キリストは私たちのために、ご自分のいのち
を捨てて下さいました。」この十字架の犠牲の愛を頂いて、私たちは初めて「神
の愛」とは何か分かったのです。こうして、カインの憎しみによる殺人とキリス
トの自己犠牲による永遠のいのちとが対比されているのです。
*兄弟姉妹を自己犠牲の愛で愛すべき
主イエス様の愛の御業は、大いにほめたたえられることであると共に、見習う
べき模範でもあります。イエス様が私のためにご自分のいのちを捨ててくださっ
たという負い目を、私たちは抱えているので、感謝と共に、今度は私たちが自分
のいのちを犠牲にして人を愛する責任が生じてくるのです。
