8/2 ローマ人への手紙3章9-20節「義人はいない 一人もいない」小池 宏明 牧師

今日の箇所で使徒パウロは、すべての人に福音が必要であることを語っています。
福音とは、イエス・キリストの十字架の犠牲が私たちの救いのためであったという良
い知らせです。すべての人には罪があるので、福音が必要なのです。
*すべての人は罪人
パウロは、ユダヤ人もギリシア人も、すべての人が罪の下にあると断言しています。
ユダヤ人には神のことば(律法)を委ねられたという大きな特権がありますが、神の
ことばを知りながらそれに従えなかったので、彼らも罪の責任を免れません。彼らは
神に選ばれた民であるという誇りに安住し、御ことばに聴いて生きることを怠ったの
です。
*罪人と言える根拠
パウロは、旧約聖書の詩篇を引用し「義人はいない 一人もいない」と語っていま
す。人は神を求めず、言葉にも行いにも罪の性質が現れています。特に口から出る言
葉は、人を欺き、傷つけ、死臭のように悪い影響を及ぼします。また、罪人の歩みに
は破壊と悲惨があり、平和の道を知らないのです。戦争や殺人だけでなく、自己中心
な生活や心を傷つける言葉も命を損なう罪につながるのです。聖なる神様を畏れず、
すべてを見通される神様の御前に生きることを忘れると、人は他者に対してもひどい
ことを行ってしまうのです。
*罪を明らかにする律法
ユダヤ人たちは、旧約聖書が指摘する罪を異邦人に向けられたものと思い込んでい
ました。しかしパウロは、律法が語ることは、まず律法を委ねられた者たちに語られ
ていると指摘します。聖書のことばを他人に当てはめるのではなく、自分自身への語
りかけとして聴かなければなりません。人間は律法を行うことによって救われるので
はなく、律法を通して「私は罪人である」という真実を知らされるのです。
*罪の無いお方イエス・キリストに立ち返りましょう
この地上に生きるすべての人は罪の支配下にあります。しかし唯一の例外は、神が
人となられた救い主イエス・キリストです。罪の奴隷である私たちが罪の支配から解
放されるためには、罪のないお方であるキリストの御力が必要です。救いは人間の努
力や律法の行いによるのではなく、救い主なる神様の力によるのです。私たちの希望
はただイエス・キリストにあります。ですから、私たちは常に父なる神様と御子イエ
ス様に立ち返りましょう。また、まだ救われていない人々が自らの罪に向き合い、キ
リストの救いを受けることができるよう執り成し続けていきましょう。