10/11ローマ人への手紙7章1-6節「御霊によって仕える者」小池 宏明 牧師
パウロは、7 章に入って、ユダヤ人クリスチャンたちに対して、律法から解放されたと
いうこと、聖霊なる神様に仕える者になったということを伝えて、その確信を深めるよう
に勧めています。
*律法の支配
律法は、神様から与えられた聖なる、正しい、良い戒めです。しかし、人は律法を行う
ことによって、神様の御前で義と認められることはできません。律法によって生じるのは
罪の意識であり、律法は人間の内にある罪を明らかにします。律法が悪いのではなく、ア
ダム以来、罪を持って生まれた私たちが、神様の戒めに背いてしまうのです。「律法を守れ
ば祝福を受け、破ればのろいを受ける」という原則の下では、誰も完全に律法を守ること
ができず、のろいと死に至るほかありません。パウロは結婚制度を例に挙げ、律法が人を
支配するのは、その人が生きている間だけであると語ります。
*キリストのからだを通して律法から解放される
律法そのものが死んだのではありません。神様の戒めである律法は無くなることなく、
私たちの側から律法との関係を断つこともできません。しかし、主イエス・キリストによ
って救いの道が開かれました。キリストはご自分の民のために律法を完全に守り、その罪
を贖うために十字架上で死に、三日目によみがえられました。私たちは信仰によってキリ
ストのからだに結ばれ、キリストの死と同じようになり、律法に対して死んだ者とされま
す。それは、自分の努力によるのではなく、十字架につけられ、よみがえられたキリスト
の恵みによるのです。こうして律法ののろいから解放され、復活の主のものとなり、神様
のために実を結ぶ者とされます。
*御霊によって仕える生き方
肉にあったとき、律法によって目覚めた罪は、死のために実を結びました。しかし、キ
リストを信じる者には聖霊が与えられ、古い文字によらず、新しい御霊によって主に仕え
る道が開かれています。御霊は私たちをキリストにある永遠のいのちへ導き、聖書の真理
を教え、罪を示し、悔い改めと従順の力を与えてくださいます。御霊によって生きるとは、
自分の成功や自己満足ではなく、神様の栄光と神の国を第一にし、いつでもイエス・キリ
ストを意識して歩むことです。救い出された恵みに感謝し、御ことばに基づく御霊の促し
に聴き、遣わされている所でキリストの心をもって仕えていきましょう。
