10/27 ルカの福音書10章25〜37節「思いも寄らぬ助け」町田 俊之 師(バイブル・アンド・アートミニストリーズ代表、富士見聖書教会牧師)

序、イエスさまは、「空の鳥を見なさい。」(マタイ6:26)と語られました。そ
れは、「目に見えるもの」を通して「目に見えないもの」を伝えるためでした。今日は
一枚の絵により、「聖書のお話(目に見えない神様)」をさせていただきます。
1、ゴッホの生い立ち
・ゴッホは1853 年に、オランダの小村の牧師家庭の家に次男として生まれました。
・若き時は、本屋などで働きますが、何事もうまくいかず、父親のように牧師を目
指しますが、神学校を中退し、伝道者として熱心に伝道しますが、それもうまく行き
ませんでした。
・ゴッホが画家となる決断をしたのは27歳の時であり、37歳で亡くなる10年
間の間に1600点ほどの絵画を制作します。その最晩年に描いたのが、「善きサマリ
ア人」でした。
2、善きサマリア人の例え話
・ある旅人がエルサレムから帰る時に強盗に襲われ、半殺しの状態になりました。
そこに、祭司とレビ人が通りますが、二人は強盗に襲われた旅人を無視して反対側を
通り過ぎました。ところが、サマリア人はこの旅人に近づき、最後まで介抱しました。
・イエスは、この例え話をして、誰が強盗に襲われた人の隣人になったかを、律法
の専門家に問いました。絵の中には、傷ついた者と助けた者とが愛し合っている(一
つとなっている)姿が描かれています。
3、神は私たちを救うために近づいてくださった
・私たち人間も、これまでの人生の中で、さまざまな傷を受けてきたのではないで
しょうか。他人からイジメられたり、騙されたり、あるいは見放されたりして来まし
た。
・神はそのような人間を心から憐れんでくださり、御子イエス・キリストをこの地
に生まれさせてくださり、生涯の最後には、私たちが受けるべき罪の罰を身代わりに
受けてくださいました。
・それによってわたしたちの罪は赦されて、新しいいのちをいただいて、これまで
愛することのできなかった神様を、心から愛することができる(愛し合う関係)よう
になったのです。
・それによって、私たちは「思いもよらぬ助け」をいただいて、真の希望をいただ
いて歩んでいくことが出来るのです。