11/10 ヨハネの黙示録21 章1-5 節「新天新地の住民たち」 小池 宏明 牧師

 今日は、召天者記念礼拝です。先に召されたキリスト者たちが凱旋された
天の御国がどのようなところなのか、その一端をお話して、慰めと希望をも
って、主なる神様を拝したいと願います。主イエス様が「わたしの父の家に
は住む所がたくさんあります。」(ヨハネ 14 章)と語られた「父の家」(天の
御国)は、弟子の一人ヨハネが見た幻にその一端が表されています。ここか
ら二つのことをお伝えします。
*全く新しい世界へ
 第一に、新しい天と新しい地(天の御国)は、私たちが見ている天地、こ
の世界とは、全く違う世界です。21 章1 節「また私は、新しい天と新しい地
を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。」この箇所で「海」
とは、移り変わるものを象徴しています。海は、常に波があり、潮の満ち引
きがあり、この世界と同じように常に変化して罪悪に満ちています。天の御
国では、この地上にあるような悪の世界がまったくないのです。それは、あ
らゆる犯罪の根源、諸悪の根源である、私たち人間の罪が聖められて、完全
に聖くなることでもあります。
*神と他人との関係回復
 第二に、天の御国という素晴らしい世界とは、神と人々が一緒に住む、も
っと言えば、神と神の民が一つになる世界です。3 節「私はまた、大きな声
が御座から出て、こう言うのを聞いた。「見よ、神の幕屋が人々とともにある。
神は人々とともに住み、人々は神の民となる。神ご自身が彼らの神として、
ともにおられる。」地上にいるキリスト者たちは、主なる神様、イエス様がい
つも私と、私たちと共にいて下さることを信じています。天の御国では、そ
のことがもっとはっきりします。これは、あらゆる関係の健全な回復を意味
します。主なる神様が、涙も、死も、悲しみも、苦しみも、不幸のすべてを
拭い去って下さるのです。(4 節)
*御国の希望がある教会
 私たちは天の御国の希望を、キリストを頭とする教会に見ることができま
す。教会における礼拝や祈りは、救い主イエス・キリストの限りなきご愛と
触れ合う機会なのです。そして、天の御国には、この地上の教会における神
と神の家族との交わりの何万倍も素晴らしい、全く新しい世界があるのです。
そのことに希望を抱いて、私たちひとり一人も、やがて天国にて、イエス様
と救い出された兄弟姉妹と再会する日まで、荒波の多い地上の生涯を勇敢に
歩んで生きたいと願います。