3/23 マタイの福音書7 章24-27 節「岩の上に人生を立て上げる」 小池 宏明 牧師

マタイの福音書5 章から7 章まで続く山上の説教は、いよいよ大詰め、締め括
りの時を迎えます。今朝、イエス様は、決して揺るがない土台の上に人生を立て
上げる賢い生き方をしなさい、と招いておられます。
*キリストという土台の上に人生を立てる
聖書は、私たちの人生の土台が、主なる神様であることを繰り返し語って来ま
した。パウロが記したコリント人への手紙の中に「・・・その土台とはイエス・
キリストです。」(第一コリント3:11)とはっきりと証言されています。この救い
主イエス・キリストの上に人生を立て上げるために、大切なことを確認しておき
ましょう。
第一に、私たちの人生の土台であるキリストの言葉を聴くことです。まず、神
の言葉である救い主イエス・キリストに聴くことから人生は始まります。
第二に、キリストの言葉を聴いて、聴きっぱなしで終わってはなりません。聴
いて行うことです。聴いて行うためには、よく理解することが必要です。ルカの
福音書に記されているように、深く掘り下げることです。御ことばを聴いてよく
考えることです。よく思い巡らすことです。
第三に、キリストの言葉を聴いて理解すると共に、自分に当てはめることです。
自分に適応することです。御ことばを鏡にして自分を見ることです。自分の本当
の姿が見えてきます。私たちは、山上の説教を聴きながら、自分が如何に人目を
気にして、地上のことばかり考えて生きているのかを示されて来ました。その度
に、「主よ、助けて下さい。」「主よ、愚かな自分を赦してください。」と祈り求め
ざるを得ないのです。
第四に、語られた言葉をすべて全うされた主イエス・キリストに頼ることです。
人間には、全てのイエス様の教えを完全に守ることはできません。全てを成就さ
れた主イエス様の憐れみにすがり付くほかないのです。
私の人生の土台として、救い主イエス・キリストに堅く根ざすことです。そう
すれば、主の恵みが私に、注がれ続けるのです。ですから、飢え渇く心、求め続
ける心をもった人、つまり、心の貧しい者は幸いなのです。山上の説教の最初で
イエス様が祝福して下さっているとおりです。
まず、私たちキリスト者は、岩なるキリストの上に自分の人生を立て上げるの
だ、と決断することから始まります。そうすれば、主の恵みが溢れる人生になっ
ていくのです。主イエス様に信頼して祈り求めましょう。自らの罪深さを告白し
ながら、赦していただきながら、キリストの姿への創りかえて頂きましょう。