5/25 ヨハネの手紙第一1 章1-4 節「いのちのことばを体感して」 小池 宏明 牧師
今日から取り上げるヨハネの手紙は、紀元後の 80 年代後半から90 年代前
半に記された手紙です。これらの手紙の前に、ヨハネは福音書をまとめてい
ますし、手紙の後で黙示録を記しています。このヨハネの手紙第一を取り上
げたのは、今年の年間聖句が記されているからです。ヨハネはどうして、こ
の言葉を遺したのか、その背景やその真意を、この手紙全体から求めていき
たいと願います
*ヨハネのキリスト体験
この書き出しは、とても印象的です。1、2 節「1 初めからあったもの、私
たちが聞いたもの、自分の目で見たもの、じっと見つめ、自分の手でさわっ
たもの、すなわち、いのちのことばについて。2 このいのちが現れました。
御父とともにあり、私たちに現れたこの永遠のいのちを、私たちは見たので
証しして、あなたがたに伝えます。」この手紙を記したときヨハネは、80 歳
前後だと思われます。ヨハネは、60年も前のことをはっきりと記憶していて、
そのことを証ししようとしているのです。ヨハネは、自分の体験が、うそ偽
りではない実際の出来事であって、隠しておくことができないので、証しし
て、広くみなさんに伝えているのだと言うのです。しかも、主イエス様が神
であり、人であり、死んでよみがえったお方であることを、はっきりと示し
ています。
*キリストを共有する群れとして
3、4 節「私たちが見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えます。あ
なたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、
御父また御子イエス・キリストとの交わりです。これらのことを書き送るの
は、私たちの喜びが満ちあふれるためです。」交わりとは「共有する」「分か
ち持つ」という意味があります。キリストのいのちを共有する群れが、私た
ちキリストを頭とする教会なのです。まずは、一人ひとりが救い出されて永
遠のいのちが与えられている恵みを確信することから始まります。その上で、
隣りにいるキリスト者たちと主にある兄弟姉妹として共有関係を発展させて
いくのです。具体的には、生活の分かち合い、持ち物の分かち合いがありま
す。さらには人生の中で起きてくる喜びや悲しみの分かち合いがあるでしょ
う。こうして、お互いに喜びが満ちあふれるようになります。キリストのい
のちには、キリストが与える喜びが付いて来るのです。いのちであるキリス
トとの交わりから喜びがあふれるようになります。
この永遠のいのちと永遠の喜びにあふれた交わりに皆さんをお招きします。
