7/20 ヨハネの手紙第一2 章18–27 節『真理を知るために』 小池 宏明 牧師

ヨハネは、今日の箇所の前で、神の御心を行わないように妨害しているこ
の世の欲望に警戒するように訴えていました。そして今回は、反キリストや
真理を主張しながら偽りを語る者への警戒を訴えています。
* 終わりの時と反キリストへの警戒
今日の箇所は「今は終わりの時です」(2:18)というヨハネの警告から始ま
り、反キリストの出現に注意を促しています。反キリストとは、イエスがキ
リストであることを否定する者であり、教会の内部からも現れることがある
とヨハネは語ります。歴史的には、仮現論を唱えたケリントスのように、イ
エスの神性や受肉を否定する思想が広まりました。現代においても、エホバ
の証人やセブンスデー・アドベンチスト教団など、伝統的なキリスト教から
逸脱した教えが広がっており、真理を偽る異端に警戒する必要があります。
*真理とは三位一体の神であり、偽りに惑わされないように
ヨハネは、信徒には聖霊による「注ぎの油」が与えられており、真理を知
っていると語ります(2:20–23)。真理とは、聖書の教えに基づく三位一体の
神ご自身であり、永遠に変わることのない存在です。イエスを否定する者は
御父も否定することになり、反キリストとされます。現代においても、耳触
りの良い教えや目新しい思想に惹かれやすい人間の弱さがあり、偽りに惑わ
されないためには、聖霊の導きによって真理にとどまることが重要です。
*真理にとどまるとは、御ことばとキリストにこだわること
ヨハネは「とどまる」ことの重要性を強調しています。ヨハネは繰り返し、
御ことばに、キリストに、そして教会の交わりにとどまるように勧めていま
す(2:24–27)。とどまるとは、単なる継続ではなく、御ことばに根ざし、よ
い意味でキリストにこだわり、信仰と生活のすべてを聖書に基づいて判断・
行動することです。ヨハネがこのように強く訴えるのは、かつて信仰から離
れ、偽りに走った仲間たちを見てきたからでありましょう。
私たちは信仰から離れることなく、真理に生きる者として、ここから主に
遣わされていきましょう。