8/11 マタイの福音書5 章14-16 節「あなたは世の光です」小池 宏明 牧師

今日は、「あなた方は世の光です」という主イエス様の語りかけに注目しま
す。ギリシア語原典では強調した表現になっています。イエス様は「あなた
がたこそ(だけが)、この世界の光です」と語られました。あなた方一人ひと
りが世界の、この社会の、唯一の光なのだ!という意味です。これは、先週
の「地の塩」においても同じです。「光」も「塩」もそうですが、私たちにと
ってどうしても必要な、無くてはならないものです。
*キリストの光を反射する者
「光」と言えば、イエス・キリストは、ご自身が「世の光」、「いのちの光」
であると証言しています。(ヨハネ8:12)私たちは、キリストの光を反射する
「月」のような存在かもしれません。夜空の月は、自分で光っているわけで
はありません。太陽の光を反射して光っているのです。私たちは、主イエス・
キリストの光を受けて輝くことができるのです。詩篇34篇5節のとおりです。
「主を仰ぎ見ると彼らは輝いた。…」
*光を隠さずに
さて、主イエス様の光を反射する者となっている私たちは、キリストの光
を隠しておくことができません。マタイ5 章14-15 節「14 あなたがたは世の
光です。山の上にある町は隠れることができません。15 また、明かりをとも
して升の下に置いたりはしません。燭台の上に置きます。そうすれば、家に
いるすべての人を照らします。」聖書が記された時代は、油ランプの明かりは、
とても大切で貴重な光でした。その光を枡の下に置くことは、決してしませ
ん。そんな愚かなことができるはずありません。家中を照らすために燭台の
上に掲げるのです。5 章16 節「このように、あなたがたの光を人々の前で輝
かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがた
の父をあがめるようになるためです。」この世の光である私たちには、人々が
見て良い行い、他人に良い印象を与える善行が求められています。それは、
自分が注目されるためではありません。天におられる父なる神様が崇められ、
礼拝されるためなのです。光の子どもである私たちが、父なる神様に誠実に
仕え、勇気を出して良い証しを立てることが期待されているのです。もし、
まだ地域社会や学校、職場で自分がキリスト者であり、クリスチャンである
ことを表明できていない方がおられるなら、祈りつつ、勇気を持って証しで
きるように、祈り始めてみましょう。主イエス様は、あなたをこの社会にど
うしても必要な希望の光にして下さいます。