9/22 マタイの福音書5 章 38-42 節「キリストの心」 小池宏明牧師
イエス・キリストを頭としているキリスト教会は、今日の説教題のように「キリ
ストの心」を受け継いで証しする群れです。
*愛をもって寛容に
イエス様は私たちに寛容であることを求めておられます。① 39 節「右の頬を打
つ者には左の頬も向けなさい」これは、相手の暴力に復讐心を持って反撃するこ
とを禁止しています。この実践が報復の連鎖を止める最善の方法になります。②
40 節「あなたを告訴して下着を取ろうとする者には、上着も取らせなさい。」こ
れは、当然のように持っている私的権利を放棄しなさい、ということです。しか
も、いやいやながらではなくて、喜んで犠牲になることを求めています。➂ 41
節「あなたに一ミリオン行くように強いる者がいれば、一緒に二ミリオン行きな
さい。」これは、隣人に自由で自発的、積極的に仕えること勧めているのです。一
緒にいる機会が増えれば、キリストを証しするチャンスにもなります。この3 つ
の具体的な教えは、主イエス・キリストの生き様になっています。主イエス様は、
私たちに語られ、命じられたように、自ら実践して、その深いご愛を示されたの
です。主こそ、本物の愛の持ち主、語られたとおり実行される真実なお方、この
お方の御心にもっと近づきたいのです。主の真実なご愛を求め続けたいのです。
*与えるなら愛を、福音を
42 節でイエス様は語ります。「求める者には与えなさい。借りようとする者に背
を向けてはいけません。」イエス様は、返って来ることを期待しないで、与えな
さい、与え続けなさい、と命じております。
私たちは、キリストの心、愛の心からほど遠い者です。しかし、救い主イエス・
キリストのお名前によってとりなし祈ることができます。主イエス・キリストに
よって救い出された証しを分かち合うことができます。
主なる神様の真実なご愛に気づき、罪咎赦され、救いの恵みを頂くことこそ、人間
が心の底から求めて止まないことではないでしょうか。人間の究極的な必要を満た
し与えることができるのは、私たちキリスト者一人ひとりなのです。