6/7 ローマ人への手紙1章1-7節「神に愛され召された聖徒たちへ」小池 宏明 牧師
今日からローマ人への手紙から「福音」に焦点を当てて解き明かしていきたいと思
います。今回は冒頭の「あいさつ」の箇所です。
*ローマ書の著者
この手紙を書いた差出人、使徒パウロを紹介します。(1節)パウロは、自分のこ
とをキリストのしもべだと言っています。ここには、パウロの、キリストに従順に聴
き従う謙遜な信仰姿勢が現れています。自分の絶対的な主人公はキリスト・イエスで
ある、この方のご命令には無条件で従う、というパウロのキリストに対する献身を言
い表しているのです。
*福音とは
このあいさつ文には、パウロが何としても伝えたい「福音」が挙げられています。
福音の中心は、御子イエス・キリストです。イエスという人物は、歴史上まれに見る
偉大な宗教家(教祖)や聖人という類のものではありません。イエス様は、永遠の昔
から御父と共に存在しておられる神の御子であります。神の御子が人類の救いのため
に人間性をとって、この世界に現れたのがイエス・キリストです。この福音について
本文ではさらに詳しく展開されていきます。
*ローマ書の宛先
最後に、この手紙の受取人であるローマに住んでいるクリスチャンたちについて取
り上げます。7 節「ローマにいるすべての、神に愛され、召された聖徒たちへ。私た
ちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。」
パウロは、ローマのクリスチャンたちに、主なる神様に愛された人々、神様に召され
た人々、そして、召された聖徒たちへ、と呼びかけています。召された人々とは、福
音を聴く機会が与えられた時に、聖霊の働きによって、その心が開かれ、自分の罪の
自覚が生じて、悔い改める心が与えられると共に、イエス・キリストを信じる決断を
することができるようにされた人々です。そして召された人々、すなわちクリスチャ
ンたちは、神様から一方的に愛された人たちです。神様から一方的に、特別に愛され
たのは、私たち人間の理解を超えた「神秘」と言わざるを得ません。神様は一人ひと
り、その人をふさわしく愛し、導いて下さっています。それが一人ひとりの体験とし
て証しされるのです。私たちがキリストを証しし、キリストに栄光を帰するものとな
りますように。
