1/5 ヨハネの福音書1 章29-34 節「世の罪を取り除く神の子羊」 小池 宏明 牧師

明日1月6日は顕現祭(公現祭)です。この顕現祭は、元々、イエス様
の洗礼を記念する祭りでありました。イエス様がバプテスマのヨハネから
ヨルダン川で洗礼を受けられた時、天が開けて聖霊が鳩のように降って来
られたことが福音書に記録されています。この時、天から声が響きました。
「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。」父なる神様は、子な
るイエス様を世界中の人々に明らかに示すためにあらゆる御業を成して
おられるのです。
*神の子羊イエス・キリスト
ヨハネの福音書には、バプテスマのヨハネがイエス様に洗礼を授ける直
接的な出来事が記されていませんが、バプテスマのヨハネがイエス様と出
会って、「世の罪を取り除く神の子羊」と証言している場面を記録してい
ます。ヨハネが、イエス様のことを「神の子羊」と証言したのは、ほふら
れて、ささげられることを前提にしています。イエス様の十字架の死を預
言しているわけです。それは、世に居る私たちの罪を取り除くためなので
す。
*聖霊のバプテスマ
十字架につけられたイエス・キリストを「世の罪を取り除く神の子羊」
として認めて、信じて、受け入れることができるのは、聖霊なる神様の働
きです。そして、それはイエス様が与える聖霊のバプテスマを頂いたこと
になります。それで、水によるバプテスマは、聖霊の働きによって信仰が
与えられたことの「しるし」という意味合いがあります。クリスマスに、
救い主イエス・キリストのしるしが啓示されていたように、キリスト者と
して「しるし」が付けられることは、自分にとっても、他の人にとっても
大切な信仰の証しになります。聖霊を頂いている人々は、霊的に再生され
て、神の国に入ることが許されています。また聖霊は助け主であり、どの
ような状況にある信仰者であっても、その人を守り、助け、新しい勇気を
与えて下さるお方なのです。また、聖霊は真理の御霊であり、御ことばの
真理を思い起こさせ、悟らせ、完全な啓示の光を与えて下さるのです。さ
らに、御霊は、主イエス・キリストを信じないことの誤りと罪とを悟らせ、
罪に対するイエス様の勝利(罪に勝利した証しとしての復活)を思い起さ
せて下さいます。
私たち、クリスチャンの内には、聖霊なる神様が宿り、共に住んでいて下
さいます。ですから、私たちも、いろいろなチャンスを用いて、クリスマ
スに地上に来られたイエス・キリストが「世の罪を取り除く神の子羊」で
あると証しする者でありたいのです。