10/25 マタイによる福音書 10章 29節〜31節「尊い存在として生きる」佐藤 賢祐 師(浜名湖バイブルキャンプスタッフ)


聖書における「尊さ」の核心は、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたし
はあなたを愛している」(イザヤ書43章4節)という御言葉に凝縮されています。

*雀の譬え:小さな命を包む神の主権(29節)
イエス様は、当時もっとも価値が低く、誰からも気に留められない存在だった「雀」
の譬えを通して、神様が私たち一人ひとりを「他には代えがたい、圧倒的に愛おしい
尊い存在」として見つめておられることを解き明かされました。天地万物のすべてを
造り、治めておられる大いなる神様は、小さな雀の生と死にさえ、深い関心と主権を
働かせておられます。それならば、神の形に造られたあなたの人生に、神様が無関心
であるはずがありません。私たちの悩みや不安、そのすべてを、天の父は一瞬たりと
も見落とすことなく、その慈しみ深い御手の中に包み込んでおられるのです。

*髪の毛の譬え:絶え間ない個別的な愛(30節)
さらにイエス様は「あなたがたの髪の毛さえも、すべて数えられています」と語ら
れました。私たちは自身の髪の毛の本数を正確に数えることはできません。しかし聖
書は、天の父があなたの髪の毛さえも、すべて数えておられます。ここで「数えられ
ている」というのは、単に「総数を知っている」という意味だけではなく、神様が、
あなたのすべてに対して、絶え間ない個別的な関心を注ぎ続けておられるという意味
です。神様が私たちの髪の毛まで数えておられるのは、私たちを監視するためではあ
りません。あなたのすべてが愛おしくてたまらないからなのです。

*「恐れてはいけません」という結論(31節)
イエス様は二つの譬えの結論として、「ですから恐れてはいけません。あなたがた
は、たくさんの雀よりも価値があるのです」と語られました。これは、不安や恐れを
感じていた弟子たちに語られた励ましの言葉です。私たちが雀よりも価値がある理由
は、神様が私たちを価値あるものとしてくださったからです。価値を決めるのは、買
い手の「愛の大きさ」です。神様の目に、あなたは「キリストの命と引き換えにして
でも、どうしても救い出したい、我が子として抱きしめたい」と思われるほどに尊い
存在です。これが、私たちが「恐れなくてよい」と言われた理由です。
*結び:尊い存在として歩み出す
尊い存在として生きるとは、「神様に愛され、知られ、守られている自分」という
事実を心から信じて生きることです。私たちの人生は、すべて天の父なる神様の愛の
中にあります。神様は今のあなたを、かけがえのない存在として深く愛しています。
主の豊かな愛に満たされて、今週もそれぞれの場所から、喜びをもって歩み出しまし
ょう。