3/9 マタイの福音書7 章15-23 節「良い実を結ぶ良い木になろう」 小池 宏明 牧師

山上の説教が終わりに近づく中、主イエス様は偽預言者に注意するように
促しておられます。救い出された信仰者に混じって、残念ながら偽預言者が
出てくるというのです。彼らは「羊の衣」を被っていて、いかにも善良な人
のように振る舞って人々を騙してくる「貪欲な狼」なのです。
*自分は偽物キリスト者になっていないか?
いわゆる伝統的で正統なキリスト教会の中にも偽預言者が現れてきます。
牧師もそのことに気を付けなければなりません。牧師も人間ですから、その
言葉は絶対ではありません。間違うことがあります。間違いに気づくために
は、キリスト者各自でよく聖書を読むことが必要です。「この町(ベレア)の
ユダヤ人は、テサロニケにいる者たちよりも素直で、非常に熱心にみことば
を受け入れ、はたしてそのとおりかどうか、毎日聖書を調べた。」(使徒の働
き17 章11 節) 聖書の言葉こそ、神の言葉、信仰と生活の唯一絶対の規範
なのです。ベレアの信徒たちは、パウロたちが語った御ことばをしっかりと
受け取ると共に、「はたしてそのとおりがどうか、毎日聖書を調べた。」とい
うのです。これが大切です。聖書が基準ですから、聖書を毎日読み毎日調べ
るのです。パウロの言うことが聖書と違っていたならばパウロに忠告しなけ
ればなりません。そんなベレアの信徒たちの姿を私たちも模範にしたいので
す。
*良い実を結ぶキリスト者を目指して
すべてのキリスト者は、救い主イエス・キリストと人々の間に立って、キ
リストに人々を結び付ける役割と責任があります。その役割を全うできるよ
うに、良い実を結ぶ良い木を目指したいのです。良い実を結ぶとは、父なる
神様の御心を行う生き方です。この生き方は、狭くて細い道です。しかし確
かに天の御国へと至る道なのです。父なる神様の御心を行うキリスト者とは、
主の御前で、主なるイエス様の御前で、常にへりくだり、助けを求め続ける
者ではないでしょうか。
私たちは、まことの大牧者である主イエス様につながって、良い実を結ぶこ
とができるように、日々、御ことばに聴き、日々祈り求めながら、主の御心
を行いつつ、御国に入る日までの地上の歩みを喜んで全うしましょう。