6/29 ヨハネの手紙第一2 章7-11 節「キリストの光に照らされながら」 小池 宏明 牧師

主イエス・キリストの一番若い弟子だったヨハネは、2 章 7 節で「愛する者た
ち。」と呼び掛けています。ヨハネは「愛の使徒」と呼ばれています。「愛」につ
いてたくさん語っているからです。そして、今回、ヨハネが愛する兄弟姉妹たち
に言い含めるように教えているのは、兄弟愛の実践です。兄弟愛とは、同じ神の
家族であるクリスチャン同士が互いに愛し合うことを言います。
*古くて新しい教え
兄弟愛の実践は、昔から聖書の教えです。例えば、旧約聖書詩篇 133 篇1 節「見
よ。なんという幸せなんという楽しさだろう。兄弟たちが一つになってともに生
きることは。」イエス様の時代から1000 年も前の教えですが、決して古びた教え
ではありません。ヨハネの福音書には、ヨハネ自身が聞いたイエス様のご命令が
記されています。13 章34 節「わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互
いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに
愛し合いなさい。」ヨハネが、昔からの戒め(命令)を、どうして、改めて書き
記す必要があったのかと言えば、この手紙の宛先である諸教会に、信徒同士で憎
みあうような大きな問題があったからでしょう。キリストの真理の光が、すでに
輝いているのですから、イエス様がこの地上で教え始めてから 60 年も経ってい
るのですから、その光の中を歩むようにと、ヨハネは勧めているのです。
*兄弟愛の実践
教会の兄弟姉妹が、光の中を歩んでいるのか、闇の中を歩んでいるのか、それ
は見た目では分かりにくいのですが、具体的な行動になって現れてくるのです。
ヨハネは、具体的な実践として、兄弟姉妹への愛情を表わすように強調して促し
ています。10 節のように、自分の兄弟を愛する者は光(キリスト)の中にとどま
っていると励まします。誰も闇の中を生きるのは嫌です。他人を憎んだり恨んだ
りしながら生きている人は、顔つきが暗いですね。闇の中を生きているから暗く
なっていくのではないでしょうか。
昔から、隣人を愛するように語られていて、その変わらない教えを、もう一度新
しい教えとして語るのは、「もうわかっているよ」「そんなの聞き飽きたよ」と言
わずに「聞いて、分かって、実行してください」というヨハネの熱意の表れなの
です。永遠に残るキリスト者の本質は、愛し合うことなのです。
私たちは、ヨハネが、これほど熱心に語っているのですから、自分の周りにある
人間関係を、兄弟姉妹との関係をもう一度見直してみたいのです。