9/1 マタイの福音書5 章27-32 節「右の目 右の手」 小池 宏明 牧師

*性欲は神様からの祝福
 5 章 28 節の「姦淫」とは、今で言えば、不倫とか、婚前交渉とか、
フリーセックスのことを表しています。ギリシャ語の「姦淫」という
言葉には、「侵略」という意味もあります。結婚した夫婦の間に割って
入る侵入者が、姦淫を犯す者であると言えるでしょう。「情欲を抱」く
こと自体に問題があるわけではありません。むしろ、神様は、創造の
初めから生めよ、増えよ、地に満ちよ、とアダムとエバの間のセック
スと妊娠、出産、子育てを大いに祝福しておられるのです。性欲は神
様が人間に与えている賜物なのです。
しかし、堕落した後、結婚した夫婦の間以外のところで性欲を満たす
悪しき文化が発展して来たのです。私たちは、そんな誘惑の中で生き
ているのです。
*地上で最も大切な人間関係は夫婦
 29、30 節「もし右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して
捨てなさい。からだの一部を失っても、全身がゲヘナに投げ込まれな
いほうがよいのです。もし右の手があなたをつまずかせるなら、切っ
て捨てなさい。からだの一部を失っても、全身がゲヘナに落ちないほ
うがよいのです。」ゲヘナとは地獄のことです。何と厳しい御ことばで
しょうか!主なるイエス様は、本当にこのようなことを望んでおられ
たのでしょうか。神様から与えられた身体を傷つけることなど求める
はずはないのですが、この肉体よりも、肉眼では見えなくても、もっ
と大切な関係があることをイエス様は、伝えたいのです。イエス様は、
どんな大切な身体や大切なことや物があったとしても、夫婦関係に勝
る大切な関係はない、と強調しておられるのです。イエス様は、御自
分を花婿、教会を花嫁に例えておられます。この機会に、結婚してお
られる方々は、夫婦でよく向き合って、自分たちの関係性はどうなの
か確かめてみてはいかがでしょうか!そして独身の方々は、神様から
の祝福ですから、結婚について祈り求めて欲しいのです。
 私たちには、常に誘惑があります。悪しき情報が溢れています。私
たちは、主イエス・キリストを見上げながら、主に依り頼みながら、
誘惑に打ち勝って、一生涯をかけて、まことに愛のある夫婦関係、愛
のある家庭、愛の溢れる教会を築いて、おささげしたいのです。