9/14 詩篇71篇17-18節「なおも神のみわざを告げ知らせます」小池 宏明 牧師

日本は、超高齢社会と言われています。しかし、ご高齢の方々がより幸福
で、平安で住みやすくなってきたとは言えないでしょう。詩篇71篇の詩人は、
老いることをどのように受け止めて、乗り越えようとしているのでしょうか。
*神の教えを告げ知らせる者へ
詩人も、私たちも、自らの人生を振り返るとき、数え切れないほどの恵み
とともに、幾多の困難に直面して来ました。17 節「神よ あなたは私の若い
ころから 私を教えてくださいました。私は今なお あなたの奇しいみわざを
告げ知らせています。」詩人は、「神様が若いころから私を教えてくださった」
と告白しています。これは人生のあらゆる局面で主なる神が共に歩んで下さ
り、信仰を育ててくださったという深い実感を表しています。たとえ、困難
があったとしても、それは信仰の成長のために神様が与えてくださったもの
だと確信するように導かれていくのです。そして、詩人は「私は今なお あな
た(神様)の奇しいみわざを 告げ知らせます」と声高らかに告白するのです。
私たちもこれまでの人生の中で神様が成して下さった奇蹟的な御業を、天の
御国に召されるその時まで、証しし続けるのです。
*信仰の継承は告げ知らせるころから
私たちの信仰は、単に教えられたり、見たりするだけではなく、告げ知ら
せたり、見習ったりすることで根付いていきます。皆さんが語る神の恵みは、
聖書のことばと共に生きた証しです。病の中で祈った経験、家族の問題の中
で神様に頼った日々、人生の節目で導かれた証しなどは、若い世代にとって
信仰の灯火(ともしび)となるでしょう。18節「年老いて白髪頭になったと
しても神よ私を捨てないでください。私はなおも告げ知らせます。あなたの
力を世に。あなたの大能のみわざを後に来るすべての者に。」「告げ知らせる」
とは、改まって福音を宣べ伝えること以上に、日常の会話や祈りの中で、次
の世代への信仰の励ましになることです。教会での交わりの中で、神の恵み
と、神への信仰は、自然と伝わっていくのです。皆さんが語る信仰は、次の
世代の信仰の土台となり、さらにその次の世代へと受け継がれていきます。
子どもたちや孫たちが信仰に立つように、教会が次世代に福音を伝え続ける
ように、皆さんの祈りは神様の御手を動かし、用いられていくのです。年齢
に関係なく、神様は皆さんを信仰の継承者として立てておられます。一人ひ
とり、神様の救いの恵みを受け取った者として、神様の御業を告げ知らせる
者とさせて頂きたいのです。