12/7 ヤコブの手紙5章1-11節「救い主の憐れみを信じて耐え忍ぶ」 小池 宏明 牧師
アドヴェント(待降節)第2の主日を迎えました。主イエス様が来られること
を待ち望む私たちは、どのような心の姿勢が必要でしょうか。今回は「主イエス
の弟」と呼ばれるヤコブの手紙から聴きましょう。
*不法な金持ちの末路
5章1節「金持ちたちよ、よく聞きなさい。迫り来る自分たちの不幸を思って、
泣き叫びなさい。」続く2節以下6節まで読むと金持ちに対する断罪と悲惨な最期
がはっきりと記されています。ヤコブは「金持ちたちよ、」と呼びかけていますが、
この手紙を受け取っているユダヤ人キリスト者たちは、ユダヤ社会から厳しい扱
いを受けている貧しい立場にある人々です。一方、当時キリスト者たちを迫害し
ている中心は、金持ちのユダヤ人たちでした。直接の読者ではない「金持ちたち」
に呼びかけている理由は、金持ちたちに酷い最期が用意されているのだから、今
の貧しさや不当な扱いを忍耐して、金銀の誘惑に陥らずに、キリスト信仰を全う
しなさいというメッセージが込められているからです。
*迫害下でも忍耐して待て
7 節以下では、兄弟姉妹たちに呼びかけて、どれほど忍耐することが大事なの
か、そして不平や不満を並べずに耐え忍ぶことが大切であるかを、語りかけてい
ます。忍耐の実例として、収穫を信じて種蒔きをする農夫、預言者たちの信仰、
ヨブの結末を上げています。耐え忍ぶことは、ただ我慢することではありません。
主のご計画は、必ず成し遂げられる、という希望を抱くことです。主イエス様に
留まり続けるならば、道が開かれていきます。耐え忍んでいる教会の姿は9節の
ようであることが求められています。「兄弟たち。さばかれることがないように、
互いに文句を言い合うのはやめなさい。見なさい。さばきを行う方が戸口のとこ
ろに立っておられます。」兄弟姉妹の集まりである教会は、当時、迫害を受けて、
困難な状況にありました。そうすると不平が出てくる、文句が出てくる、つぶや
きが出てくるものです。現代にも通じることです。
現代社会は、格差があり、不条理があり、戦争があり、災害があり、どうなっ
ていくのか分からない、不確実な時代です。不安や恐怖が渦巻いています。しか
し、主なるイエス・キリストが再び来られて、すべての辻褄を合わせて下さると
信じて、文句を言わずに、希望を持って歩んでいきましょう。主なる神様イエス・
キリストのご愛に信頼して、生きて参りましょう。
